2021年12月24日に公開され、ついに興行収入100億円を突破した大ヒットアニメ映画と言っていいでしょう。
※2022年5月29日で上映期間終了・興行収入は137億・動員数977万人以上という結果でした
私は公開初日に1回目、先週2回目を観に行ってきました。
2回とも1人で。
結論から言うと最高に良かった!!
1回目を見終わった後、絶対また映画館に観に来よう!と思ったくらいに良かった。
以下、私の感想ですが原作やアニメを未見の方にはネタバレになりますのでご注意ください。
おすすめポイント①【乙骨とリカちゃんの主人公とヒロイン感がハンパない】
劇場版呪術廻戦0は、現在週刊少年ジャンプで連載されている本編の前日譚のようなストーリーです。
なので主人公の虎杖悠仁や伏黒恵、釘崎野薔薇は登場しません。今回の主人公は乙骨憂太です。
乙骨結憂太の主人公力がすごい!
最初は自身に取り憑いている呪霊「リカちゃん」が自分に悪意を向けてくる周囲の人を傷つける事をどうする事もできずに、ただ困って怯える悩める少年という感じ。そりゃそうだ。だってリカちゃん、乙骨をイジめる男の子達をボコボコにしてロッカーに詰め込んじゃうからね。
しかし五条先生に出会って力の使い方を学べと言われて導かれ、リカちゃんという呪いを払うべく呪術高専で自身を鍛え始める。そんな王道的な導入から、乙骨の成長が2時間ほどの映画の中で見事に描かれていたと思います。
一途に乙骨を想い続けるヒロイン
子どもながらに乙骨と将来結婚の約束をしていた彼女は死後呪いとなって乙骨に取り憑いている(実は乙骨の方が彼女を呪いとして縛っていたと後に分かるけど)…普通に考えればちょっと怖いんだけどなぜかどんどん可愛く見えてくる。呪霊となってからの姿は結構なインパクトなのに、乙骨に嫌われたかもしれないとなると涙をこぼしてみたりと中身は生きていた頃の可愛い女の子の心が残っている感じが上手く表現されていると思う。これは後述する声優さんの演技力がとても素晴らしい事も大きい。
おすすめポイント②【声優キャスト陣の安心感】
劇場版の制作が発表されてから乙骨とリカちゃんの声優は一体誰なんだろう!?と、めちゃくちゃ気になっていましたね〜。それから本編の原作では登場済みだけどアニメでは未登場の夏油傑!(←私の大好きなキャラ!)
こちらも個人的には文句無しのキャスティングだと思います。
乙骨憂太役/緒方恵美さん
声優に少し詳しい人なら説明する必要もないくらいに有名な方ですね。
代表的な作品は幽遊白書の蔵馬・エヴァンゲリオンのシンジ君。
緒方さん演じる乙骨が初めて公開されたのは映画のトレイラーだったと思いますが最初に聴いた時はめっちゃシンジ君だ!!と思いました。ネットの感想を見ても同じような声が多かったですよね。
でも私は不安は全然なかった。なぜなら緒方さんだから。蔵馬やシンジ君は緒方さん意外じゃ考えられないと思わせるような、超有名な声優さんだからこそきっと乙骨も見事に演じてくれるのだろうという期待と安心感が勝っていた。
劇場版のオープニングで乙骨が喋り始めた瞬間シンジ君が思い浮かんだのは事実。でも物語が進むほどに緒方さんの声とともに乙骨というキャラがしっかりと確立されていき、演技力の素晴らしさを感じた。映画のラスト、原作でも有名なあの名台詞も見事でした。
リカちゃん役/花澤花菜さん
呪霊となった姿と回想で登場する生きている頃の2人のリカちゃんを演じるのって凄い難しいと思うのですが、結論は声優さんって凄い。この一言でした。
呪霊姿のリカちゃんがあんなに可愛らいくていじらしいと思うのは、花澤さんの声の演技が素晴らしいからだと思います。
ラストで呪霊リカちゃんが乙骨に向けて「大好きだよおお!!!!」と叫ぶシーンは涙が出ました。
夏油傑役/櫻井孝宏さん
本編の原作ではすでに登場していてファンの方も多いと思います。私も大好きです。
五条とは呪術高専で同級生であり親友という関係にあったものの、とある出来事を境に呪術界に背を向け反逆者となってしまった男。劇場版では乙骨や五条達の敵として登場します。強力な呪霊であるリカちゃんを手に入れようと乙骨に近づいてくるわけです。
櫻井さん、夏油にピッタリじゃないですかね?キャスティングしたスタッフさんありがとうという気持ち。呪力を持たない非術師を猿共と呼んで見下しながら淡々と話す冷徹な感じや後半乙骨と戦うシーンで見える感情が昂る様子、どちらも原作の夏油に抱いていたイメージと合っていて良かった。
そしてラスト乙骨にやられて瀕死の夏油と五条の2人きりのシーン、原作を読み込んでいる私は涙無しでは観られなかった。諦めたように弱々しく笑いながら感情を吐露する夏油と言葉少なにまっすぐ見つめる五条。2人の関係性が描かれている重要な場面でも櫻井さんの声は切なく心地よく響きました。
アニメの2期では五条と夏油の高専時代が描かれるので10代の若い夏油をどんなふうに演じてくれるのか期待が高まるばかりです。
おすすめポイント➂【劇場版ならではの作画と音楽】
美しかった。それに尽きる。
MAPPAさんの本気を見せつけられた感。
テレビアニメの作画もすごくクオリティ高かったと思っているけど、劇場版に相応しい作画の完成度とそれに加えてバトルシーンのカメラワークも迫力があって見応えたっぷりです。
真希の戦闘シーンや乙骨との修行シーンも丁寧に描かれていて凄くよかった。物理的な武器を使いこなす真希は戦い方がかっこいい。そこをじっくり描いてくれて感謝。
音楽もカッコよくて、特にオープニングのシーン。乙骨が呪術高専に向かって歩いていくところ。
徐々に盛り上がる音楽が、これから乙骨の物語が始まるのだという場面とマッチして気持ちが高まり一気に引き込まれます。この時の高専の敷地内と思われる景色も本当に美しくて映画への期待をメチャクチャ高めてくるな〜!と思って興奮した。
おすすめポイント➃既出キャラについて
テレビアニメではすでに登場しているキャラクター達もそれぞれ活躍場面が描かれています。
五条先生は映画でも最高にかっこいい!!
そして美しい。夏油一派のミゲルと戦うところ、キレてる五条先生が赫を雑にブッ放して(そんなふうに見えた)敵を蹴散らすところが好き。教師として余裕醸し出して人と接している時と素が出てる時のギャップがたまらなく好きな私はアニメ2期で描かれるであろう渋谷事変への期待が一気に高まった所存。最強かっこいいよ。
劇場版という限りある時間の中では一人一人を細かく描くことは難しいですが、狗巻君と真希については乙骨が信頼関係を築いていく様子がよく描かれていたと思います。パンダは良きサポート役に徹していた…うん。でもね、パンダは後半の戦闘シーンに超見せ場があるよ!
原作の方でパンダのバックグラウンドが描かれているのでそれを読むと彼の立ち位置がよく分ります。
それ以外にも京都校の生徒や高専の教師陣も後半に総出演します。夏油が計画実行した百鬼夜行の夜に渋谷と京都でそれぞれどんなふうに戦っていたのかちゃんと描かれていた。これは嬉しい。
限られた時間の中でもファンが見たいであろうものをしっかり入れてくれたんだな、という感じでした!
まとめ
2023年にはアニメ第2期の放送も決定し、それにつながるであろう0の原作には無かった追加シーンも映画の中とエンディング後に描かれていました。これは期待が高まりますね!
公開から約2ヶ月で興行収入100億を突破し、どこまで伸びるのか今後も大注目です。)
※2022年5月29日で上映期間終了しました。興行収入は137億・動員数は977万人以上でした
普段映画館へあまり行くことのない私でもあと数回は映画館で観たいと思う。
1人だとしても。
それくらい完成度の高い作品です!!
まだまだ公開中ですので興味の湧いた方は是非劇場でご覧になってみてください!!
コメント